消費者物価指数はピークを超えたのか?
2月の東京都区部の消費者物価指数は前年比+2.5%と上昇
3月5日に「プレジデントオンライン」に、『いよいよ迫るマイナス金利解除…お金の専門家が予測「住宅ローンの変動金利が上がるのはいつからか」』という当方の記事がアップされた。そこでは、消費者物価指数の前年比上昇率はピークを超えているとしたが、記事がアップされた直後に2月分の都区部の数字が発表され、日銀が重視している「生鮮食品を除くコアCPI」の前年比上昇率が、2カ月ぶりに2%を超えて上昇した(1月は+1.8%だった)。そのため、「本当に消費者物価指数はピークを超えたのか?」という疑問が散見されたので、補足をしておきたい。
まず、東京都区部の前年比をグラフにしてみた。
トレンドはピーク超えが鮮明だが、この先の水準が問題
このグラフを見てもらうとわかるように、トレンド的には明らかにピークを超えている。ただ、問題は今後の水準。シンクタンクなどのレポートを見ると、今年前半は2%台前半、後半は2%前後というのがコンセンサスとなっている。2%前後というのは1%台も含むので、これまで書いてきたネット記事の中身は変更する必要はなさそう。ただ、一部のレポートでは、2%を割り込む可能性は少なく、その結果、日銀の追加利上げの可能性があるとしている。この辺は、今後の為替レートやコモディティ価格が影響するだけに、予断は許されないが、低下していくということだけは一致している。ピークは超えたと言える。
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